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「おさなか」が「おちゃかな」になっちゃうのはなぜ?

2024/10/19

2歳を過ぎると、どんどんとお話が上手になり、大人にとってお子さんとのことばでのやり取りが嬉しくて仕方がなくなってきます。その一方で気になってくるのが、「発音」です。3歳になったばかりのお子さんの発音のご相談も、少なくありません。

発音はいつぐらいに相談した方が良いのか、考えていきましょう。

 その上で、大切なのは、正しい発音を獲得する目安です。簡単に言うと、目で確認できる音、唇や舌などを当てて出す音(破裂音)は初めに獲得していきます。そして、どこにも当てずに隙間をあけて出す音(摩擦音)、舌をそら音は難しく、最後に獲得していくといわれています。具体的には、最初は「パ」「バ」「マ」行、「タ」「カ」行など、後半に「サ」行「ラ」行が正しく出せるようになります。5歳になるお子さんでも、「サ」が「タ」や「チャ」になることもあります。つまり、後半に獲得する音が上手く出せずに、前半に獲得した音になることがあるのです。

よって、3歳のお子さんは「おたかな」や「おちゃかな」と言っていても、不思議ではありません。

そして、5歳頃になっても上記の誤りがあった場合に、お子さんの発達の状況も踏まえた上で、練習の有無や時期について考えていくことになります。この時になり、発音の誤りが気になるようでしたら、言語聴覚士にご相談ください。

1つ注意点として、後半に獲得する音が前半の音に誤るのではなく、喉を詰まらせた音になったり、お口を少し横にずらして出す音など、特殊な誤りをする場合があります。

この場合は、誤り音が改善していくのか、練習が必要なのか注意深く見守る必要があります。もし、このような音にお気づきになりましたら、言語聴覚士にお声をお掛けください。

文責:リニエシューレ日本橋 言語聴覚士 藏淵由加子

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