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手の発達 〜乳幼児編〜 その1
手の機能の発達は、5ヶ月ごろの赤ちゃんの頃から始まります。
4ヶ月までは赤ちゃんは自分の身体を自由に動かすことはできないのですが(原始反射の影響です)、5ヶ月頃になると自由に動かすことができるようになり、両手を合わせて口に持って行ったりしています。自分の口に手を入れることで、「あ、これは自分の手なんだ」と確認していると言われています。
その後、寝返りやハイハイができるようになると、それらの運動の中で自分の体重を手で支える経験やオモチャに手を伸ばすような経験を多く積んでいきます。この経験の中で、親指や小指の下部にある膨らみ(手のアーチと言います)ができてきて、物を掴んだり摘んだりする手の基本的な形が作られます。
赤ちゃんの頃にハイハイの経験が少ないとこの手のアーチの形成が未熟なまま成長してしまい、手の操作が上手く行かない原因の1つになることが多いのです。やはり、ハイハイは大事ですね。
文責:リニエシューレ 作業療法士 八重樫 貴之