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整理整頓は構造化で!

2024/07/16

こんな子いませんか?

  1. 整理整頓ができない
  2. 子ども部屋におもちゃや衣類が散乱している
  3. 小学校や学童クラブのロッカーの周りがぐちゃぐちゃ

整理整頓ができない原因はいくつか考えられます。
遊び終わった後に片付けることがルーティン化されていない。
遊びを次々に変えてしまうので、片付ける暇がない。
何をどこにどう片付けていいかわかりにくい。
片付ける最中に気それてしまう、遊びに引き込まれてしまい片付けを忘れてしまうなどです。

また、認知的な傾向として、WISCⅣの結果ではPRI(知覚推理指標)が低い傾向があるといわれています。PRI(知覚推理指標)とは視覚によって状況を把握し理解する力のことです。作業手順や段取りを考えられるか、目で見た情報の中から必要な情報を見つけられるかなどがわかりますので、この数値が低い場合は整理整頓が苦手になってくるのです。

それでは、どのようにすれば、子どもが整理整頓をするようになるのでしょうか。

構造化して、整理整頓しやすくする。

PRI(知覚推理指標)は視覚によって状況を把握し理解する能力のことです。
PRI(知覚推理指標)が低いということは、おもちゃや衣類を片付ける場所を認識しづらく、せっかく片付けたとしても、その片付けた場所を忘れてしまうかもしれないということです。

この視覚により状況を理解することが苦手な特性に対しては、構造化を図っていきます。

構造化とは、主に自閉スペクトラム症(ASD)の子どもやその家族の支援を目的としてアメリカで開発され、広く世界中で実践されている生活全般における総合的・包括的なプログラムであるTEACCH(Treatment and Education of Autistic and related Communication-handicapped CHildren)で用いられている手続きのことです。

構造化には時間の構造化、空間の構造化、手続きの構造化がありますが、整理整頓が苦手な場合には、まずは空間を構造化していきます。

空間を構造化していくために、まずは子ども部屋やリビングを構造化していきます。
本を読むコーナー、ブロックで遊ぶコーナー等、子ども部屋やリビングを本棚や整理用の物入れ等で区切ったり、カラーマットを敷いたりして活動できるエリアを視覚的に示してあげるのが良いと思います。
絵本は絵本コーナーから持ち出さないなどルールを決めると尚良いです。

次に、片付け・整理整頓のための工夫をしていきます。自分自身で片付けができるように、何をどこに置くか片付けるカゴに写真や絵を貼りどのように片づけをしたらよいか示すことで、視覚的に状況が把握しやすくなり、きれいに短時間で片付けができるようになってきます。また、片付け終わったコーナーの整った様子を写真で示して、「このように片づけるんだよ」と視覚的な見本を見せることも有効です。

「片付けなさい!」と声かけをするだけでなく、片付け方や片付けた後の様子を示すことで、視覚的に片付いた状況をイメージできるようにすることが、片付けの第一歩だと思います。

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